遊戯王ゼアルの考察と謎

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ゼアルの力とは「本来あるべき形に戻す力」なのか

ゼアルとは、遊戯王における重要キーワードだ。
シャイニングドローに始まり、なんか、遊戯王が変身ヒーローになったんじゃないか。と錯覚するぐらいではある。
まぁ、和希先生の趣味なのかな。アメリカンヒーロー好きだし。

そんなゼアルの力は、遊馬が「皇の扉」の契約によって与えられた力である。

実は、「皇の扉」による契約の力は、ホープでもなく、アストラルではなく、ゼアルなんだなー、これ。
扉さん、大盤振る舞いじゃんww 等と思っていた時期が私にもありました。

詳しくは24話ですが、24話は結構いろいろ重要なワードをころころと落としております。
「神回」とも名高い、ゼアル初登場回ですが、単にネタ回として割り切ってしまわず、中身をよく見てみるといろいろなことが見えてくるかもしれません。

「皇の扉」の向こうから、アストラルやホープが手に入ったという話はまたいずれやります。


ゼアルとは「本来あるべき形に戻す力」である。

これは、悪事をしでかして、世の中の「本来の流れ」から逸脱したドン・サウザンドの書き換え…「リライト」能力に対する力である。

ドン・サウザンドの「我が書き換えたのだ」は彼の代名詞的なセリフだ。

七皇に対する前世への嫌がらせ(最も、ドン・サウザンドの小物集がすごいのだが)は本来の「流れ」、アストラル的に言えば「本来彼らの魂は、アストラル世界へ行くべきものだった」という本来の流れ」から逸脱し、バリアン世界に流れた。

ZEAXALⅡにおける「リ・コントラクト・ユニバース」という力も、ヌメロン・フォースが「バリアン世界」に流れ着いてそれが変異した力を、もとに戻しただけに過ぎない。

そう、あれ、書き換えではなくて、元に戻しただけ。

ゼアルの姿になると、遊馬もアストラルも自分の現状関係なく、アストラル世界の力であるシャイニング・ドローの力を使うことができる。

最終回から二人はもともと「アストラルだった」(…言いにくいので「完全体アストラル」とでも言っておく)ことから、もともとの姿とは、アストラル世界で、じゃんじゃんシャイニングドローをやりまくって、天変地異を起こしまくっていたことになる。

二人は、完全体アストラルから分かれて数千年違う世界を生きることになるが、彼らが「私とお前でオーバーレイ」したときは、まるで「時を遡るような」演出が施されている。

二人の力が一緒になるのか、胸アツだな! と思っていたが、実はそれって、単に元に戻している状態である。

ただ、「元に戻そう」とする力ではあっても「完全に元に戻せる」わけではないのが、厄介なところ。

ちなみに、元に戻そうとするのは、ほかならぬ「アストラル」であり、現状を変え、進化させようとするのは、「遊馬」の考え方。

仮に、遊馬とアストラルが共に「元に戻そう」とする思考の持ち主であれば、ゼアルも「元に戻す力のみ」が作用したはずだ。


個人的に、遊戯王ゼアルはこの「元に戻そうとする」力と「未来へ進もうとする」力との争いに重点を置いている気がする。

特に、それは、ミザエルとカイトの戦いで顕著になる。

「今 過去 未来も」(すべて壊すんだ) ということだろうか。


もし、ほかの考察とつながるところあれば、再び述べていきたいと思う。